5月, 2016年

トールエクスプレスジャパン続報

2016-05-31

組合結成と団体交渉申入れ

5月30日の午前中、労評の本部役員1名、及び大阪府本役員2名がトール本社(大阪市)において労評トール広島分会を結成したことを通知し、要求書の提出と要求書のもと団体交渉行うよう申し入れしました。団体交渉は団交申入れから2週間以内に持つよう要求しました。
会社は、人事部の労務担当マネージャーが対応し、組合の要求に基づいて団体交渉の日程を検討することになりました。

広島支店では早朝から、労評トール広島分会を公然化し、ビラの配布、及び支店長に対し、労評に加盟しトール広島分会を立ち上げたことを告知しました。また広島トール労働者に対し、労評への加盟の呼びかけを行いました。

組合結成の状況報告

5月22日トール広島分会結成、5月30日公然化!

5月22日広島市内にて、トールエクスプレスジャパン(以下トール)の分会「トール広島分会」が結成されました。トールエクスプレスジャパンの労働者が加盟し、執行部体制と今後の活動方針について決議しました。

トール広島分会結成の意義

トールは交通運輸業の企業の一つです。トールのように歩合給から残業代を差し引くやり方は、交通運輸業界全般でやられています。そのため業界に低賃金と長時間労働が蔓延していますが、既存の労働組合の多くはこの問題に取り組みません。こうした中で労働者は不満や怒りを持ちながらもどうしていいのかわからない状態に置かれています。労評トール広島分会を立ち上げることは、業界のトラック労働者に対して大きな影響力を持ち、一点の火花として大きな波及力を持ちます。今の業界内の資本間の競争において、トールだけ特段に賃金が上がるということはありません。物流、旅客の業種は違ってもドライバーは低賃金で使われています。そのため、とりわけトラック労働者の人手不足は深刻化しています。物流を担い日本の産業を支えているトラック運転手の待遇を改善し、交通運輸業界全体の改善を目指し、交通運輸の産業別労働組合を建設する目的から、労評トール広島分会がその一翼を担っていくことが確認されました。

労評トール広島分会の要求

労評トール広島分会の労働者の立ち上がりは、歩合給(賃金対象額)から残業代を差し引かれ、いくら長時間働いてもほとんど収入が増えないという、長時間・低賃金労働を強いられていることに対する労働者の闘いです。この点に関しては、歩合給から残業代を差し引くことは労働基準法37条の趣旨に違反する不法な搾取であり、過去2年間にさかのぼって残業代を全額支払え、また今後、歩合給から残業代を差し引くな!という要求を掲げています。

結成時に集まったトールの労働者からは、「今の賃金体系では生活するのが厳しい。うちの会社に限らず、この業界で働く人は同じ。口火を切って、頑張りたい」「自分たちの労働条件を他の人にも誇れるようにしていきたい」「やっと会社に一言、もの申せることがうれしい。勝つ、負けるではなく、黙っているのでなく意見を言える、姿勢を見せれる、というのがうれしい」等の意欲的な決意表明がありました。

トールエクスプレスジャパン 広島で新分会結成される

2016-05-30

本日、分会結成を会社に通知する

5月30日、以下の内容の要求書を大阪の本社に提出し、団体交渉を申し込みます。

要求書の内容

一、賃金対象額から差し引いた時間外手当分の賃金の支払いについて

貴社では賃金対象額から時間外手当(残業代)を差し引いた残りを能率給として支給しています。これは労働基準法37条の趣旨に反する違法行為です。

したがって、

①2014年6月度給与から2016年5月度給与までの間の、賃金対象額から差しい引いた時間外手当を全額支払うこと。

②2016年6月度給与からは、賃金対象額から時間外手当を差し引かずに賃金を支払うこと。

二、今後の労使関係について

①労使関係における会社側窓口を設置すること。

②貴社広島支店の会議室を組合活動のために使用することを許可すること。

 

トールエクスプレスジャパンで労働組合を結成した背景には、会社の残業代未払い問題あります。トールでは給与明細には形式的に時間外手当は支給されています。しかし、その時間外手当分が賃金対象額から差し引かれています。このように差し引くことが違法なので、2年かにさかのぼって全額支払うこと、及び今後賃金対象額から時間外手当を差し引かないようと要求しました。もちろん、広島だけでなく、全国のトールエクスプレスジャパンで働く労働者に共通した問題です。労評が皆さんに配布するビラを転載しますので、ぜひこれを読んで連絡をして下さい。

 

労評トールエクスプレスジャパン広島分会結成なる

                                   労評大阪府本・労評トール広島分会

 

トールエクスプレスジャパン広島支店において5月22日に労評(日本労働評議会)トール広島分会が結成されました。簡潔に言えば、トールでは歩合給(賃金対象額)から残業代を差し引かれ、いくら長時間働いてもほとんど収入が増えないという、長時間・低賃金労働を強いられていることに対する労働者の闘いです。この点に関しては、歩合給から残業代を差し引くことは労働基準法37条の趣旨に違反する不法な搾取であり、過去2年間にさかのぼって残業代を全額支払え、また今後、歩合給から残業代を差し引くな!という要求を掲げて結成しました。このように労働組合の労働者独自の権利を守る闘いのために、トール広島支店の労働者は労評に加盟し、労働組合結成という方法を用いて挑みました。現在ある、トールの企業内組合は残業代未払い問題に対し、何ら取り組もうとしていない状況です。

交通運輸産業で働く労働者全体の労働問題

今、日本の社会・経済の状況は、アベノミクスの三本の矢は折れ、金融緩和政策等は成し得ず、金融機関、大企業、機関投資家、個人投資家等、一部の者だけが株、債券などで利益を得ています。大企業には大きな利益をもたらしたが、その得た利益を内部留保としてさらにため込み、そのために内需は拡大できず消費は冷え込み、実体経済はデフレから脱却することができない状況です。資本の利潤の内部留保により、大企業は膨大な利益を上げているにもかかわらず、労働者の賃金に反映されず労働者には低賃金と過重労働が強いられています。これは日本の物流を担う運輸業界においても同様です。現在、深刻なトラックドライバー不足が問題となっています。それは交通運輸業界においても個別の事業所、企業の枠を超えて、交通運輸資本の労働者への低賃金政策、過酷な長時間労働や過重労働が全国ほぼ一律に行われているからです。だからこそ労働者が個別企業、個別事業所等の枠を超えて総団結し、労働者全体の生活、利益の改革のための闘いに起ち上がることが今、切に求められています。

交通運輸労働者の総団結を目指して

トールの支店所在地は関東から九州に至ります。重要なこととして、このたび労働組合を結成した広島支店の労働者の願いは、労働者が団結し、連帯し、そして交通・運輸業の産業別労働組合を創りたいということであり、自分達の闘いは自分達だけの闘いではなく、トールエクスプレスジャパン全体の労働者の闘い、さらに同業種他社の労働者総体の闘いの一部としても考えています。この闘いの経過と過程、そして現状と今後について集会、および説明会を催しますので、ぜひこぞってのご参加を希望します。各支店の最寄りの労評地区本部にご連絡をください。また、労評弁護団顧問である暁法律事務所においても相談受付けをしております。

集会にあっては、労評トール広島分会の呼びかけのもと、全国の支店の労働者を結集して、交通運輸労働者の産業別労働組合を目指す大集会をいずれ開きたいと思っています。小さな集いは各支店の最寄りの労評地区本部にて開催していきたいと思います。いずれも自らの労働者としての明日の生活の改革に向かって闘い、そのためにも労働組合を武器とすることが必要です。トール広島支店の労働者の起ち上がりは一点の小さな火花にとどまらず、交通運輸単産建設に向かっていたるところに闘いの烽火を上げることになるでしょう。一人が万人のために、万人が一人のために、こぞってトール労働者の総団結を目指して起ち上がりましょう。

闘いは容易なものではないですが、その困難の先には労働者の利益を守る新しい道が拓けるでしょう。是非、心底よりご一報をお待ちしております。

詳しくは労評(日本労働評議会)のホームページhttp://www.rouhyo.org/をご覧ください。

<連絡先>

労評(日本労働評議会)大阪府本部

   大阪府東大阪市西鴻池町2丁目2-10

TEL 0671744523  Email rohyo-osaka@kansai.zaq.jp

労評(日本労働評議会)本部 ホームページ:http://www.rouhyo.org/

東京都新宿区高田馬場3-13-3 高田馬場ファミリービル4F404

  TEL 03-3371-0589  FAX 03-6908-9194 メールはホームページから

暁法律事務所(労評顧問) ホームページ:http://www.ak-law.org/

  東京都新宿区高田馬場4丁目28番19号 きりしまビル4階

  TEL 03-6427-5902 FAX 03-6427-5903 メールはホームページから

暁法律事務所は「法を尊び、法に頼らず」の精神のもと、労評とともに、徹底して労働者の権利を守る法律事務所です。労働者の声に耳を傾け、労働者と討議し、労働者と共に勝利を目指しつつ、勝敗を別にしても道理を貫いて戦い抜きます。今回、トール広島支店の労働者から相談を受け、トールの賃金規則の問題点を明らかにし、労評分会結成を支援してきました。今後、訴訟を通じた解決が必要になれば、全面的に支援します。

イオン銀行団体交渉申入れ 労災をめぐる問題

2016-05-22

労評は過去にも、イオン銀行に勤務していた労働者の雇用条件の問題などを取り上げ、団体交渉を行った経験がありますが、この度も労働相談から労働条件をめぐる団体交渉を申入れることになりました。

労災の可能性が高いのに会社は労災を認めない

前に取り組んだ時も同じでしたが、イオン銀行は労働者が労災申請をすることを嫌います。そして、労働者が労災を申請したいと申し出ても、これを否定したり止めるように圧力をかけます。今回取り組んでいる事案もそうでした。客観的に見て業務起因性と業務遂行性は明らかであるにもかかわらず、人事担当者は「労災ではない。止めて欲しい」と述べています。しかし、病気(負傷)が治らず、後遺症が残り、再発をするに及んで、労働者は長期治療を必要としますので、会社の休職期間を過ぎて「自動退職」に直面します。労災であれば退職の可能性は否定されますが、私傷病と認定されれば会社を退職せざるを得なくなります。イオン銀行は労災を認めず、休職期間が過ぎれば自動退職として労働者を追い出すようなやり方をしばしば取っています。

雇用の責任を取らせるためにも組合に加入して不当な解雇は許さない

労基署に相談した労走者に対して、労基署は事情を聞いて労災申請をした方が良いとアドバイスしました。現在認定を待っている段階ですが、会社は相変わらず就業規則の自動退職条項を盾に退職を迫っています。この度の団体交渉では労災認定までの期間の地位の確認と負傷した状況からして、勤務場所の配置転換など、安全配慮義務をめぐる交渉をする予定です。イオン銀行は離職率が非常に高く、人事部でさえ退職者が多い職場ですが、労働者を使い捨てにするような体質を改めていかないと、職場環境は荒れ果ててしまいます。

アクア代行裁判(熊谷)の進捗

2016-05-22

裁判も終盤、和解の勧告あるも原告は否定

昨年6月にアクア代行運転サービス(アクアグループ)で勤務していた4人の労働者が原告となり、残業代を始めとする賃金支払い請求の裁判を起こしてから1年が経とうとしています。裁判はそろそろ終盤に入っています。原告は労働者性を主張し、最低賃金を下回る賃金支払いに対して不払い分を請求していますが、会社は労働者性を否定する主張をちゃんとしておらず、会社が初めに主張していた「委託契約」を通そうとしていません。そのなかで、4月から裁判官が交代し、盛んに和解での解決を勧めています。

しかし、この裁判はもともとのアクアグループの社長であった関輪氏がアクアグループを転売し、自分はプラリコという新会社を立ち上げ、アクアグループの資産を全部移転させるという「詐害(さがい)行為」を行っており、責任を逃れている背景があり、原告は関輪氏に詐害行為による財産移転を取り消す訴訟も起こしていますので、中途半端に和解をすることはできません。基本的に判決を出してもらうように要請しています。

裁判で明らかにしたいこと

私たちがこの裁判で明らかにしたいことは次の通りです。

1.運転代行で働く労働者は「委託業者」ではなく、雇われて働く「労働者」であること。

2.労働者だから「労働基準法」の適用を受けます。埼玉の最低賃金である時給820円を下回った賃金は違法であること。

3.雇用実態に合わせて長時間働いている人は雇用保険、社会保険の加入もできるし、有給休暇の取得もできること。

4.労働者に適正な賃金を支払い、待遇もまともに扱えば3km1000円の料金で利益をあげることが難しくなる。業界のダンピング競争に歯止めをかけて、適正運賃にすることが必要になるので、業界の健全化にもなること。

運転代行で働く労働者は、組合に加入して適正な賃金を貰おう

皆さんは次のことに注目して下さい。

1)業務委託と言う形はとっていても、実質は雇用されて働いている場合が多いので、組合に相談して下さい。契約書の中身と実態をみれば、偽装業務委託かどうかわかります。

2)賃金が完全歩合制でも、最低保障賃金を定めないと違法です。最低保障賃金は時給820円を下回ってはいけません。7時間勤務であれば、5740円以上の賃金が必要です。

31週間に20時間以上働いている人は雇用保障に加入できます。1週間に大体30時間以上働いている人は社会保険に加入できます。年次有給休暇は、働いている日数によって休日数は異なりますが、半年間継続して働けば労働者の権利として認められます。

4)給料(賃金)から会社が勝手に天引きすることは、税金や社会保険以外はできません。レンタル料とか協力費などの名目で天引きされていたら違法です。

分からないことは組合に聞いてください。泣き寝入りは止めましょう。

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