11月, 2016年

ブラックバイトについて

2016-11-19

ブラックバイトとは?

近年、学生アルバイトの現場で、会社側から過酷な長時間労働を強いられたり、不当な扱いやパワハラを受けるなどの被害が多くなっています。

「シフトを勝手に入れられた」「残業代がでないと言われた」「辞めたくても辞めさせてもらえない」「辞めるといったら代わりをみつけてこいと言われた」などなど…。

このような学生に降りかかっているアルバイトにおける問題は「ブラックバイト」問題として次のように定義されています。

「学生であることを尊重しないアルバイトのこと。フリーターの増加や非正規雇用労働の基幹化が進むなかで登場した。低賃金であるにもかかわらず、正規雇用労働者並みの義務やノルマを課されたり、学生生活に支障をきたすほどの重労働を強いられることが多い」(中京大学教授 大内裕和氏)

とある統計によると、大学生の約7割がアルバイトで不当な扱いを経験、被害が深刻化するなかで、労働者が自ら声をあげて、会社に改善を求める例も増えているようです。

 

なぜブラックバイトが増えているのか?

ブラックバイト問題が急増している主な要因としては3点挙げられるようです。

①大学生の経済状況の悪化

1世帯当たりの平均所得(※1996年度「661万円」→ 2012年度「537万円」)が減少していることから、アルバイトの位置づけが、かつての「自由なお金を得るため」から「生活費、学費を得るため」のものになっていること。

②奨学金問題

①の世帯所得が減少していることから、有利子奨学金の増加し、将来借りた金額以上の返済があるため、学生時代から貯蓄をしなければならなくなっていること。

③非正規労働者の増加

非正規雇用者数は1992年の「1053万人」から 2012年には「2013万人」へと増加し、雇用者全体の実に38.2%となっている。非正規雇用労働の役割が、かつての正社員の「補助」労働から、「基幹」労働へと移行していること。

 

ブラックバイトの対処法は?

多くの学生は、労働法の知識はなく、ブラックバイトで働きながらも、「どこに相談すればいいのか」、「どう対処すればいいのか」、具体的なことが分からないというのが本音ではないでしょうか。しかし、何もしないで泣き寝入りというわけにもいかないでしょう。ここでは具体的な対処法として、3つ紹介します。

①証拠を残す

アルバイト先での不当なことを証拠に残すことは重要です。勤務時間、内容など、録音や、手書きでもいいのでメモに残すことが、後々大きな武器に変わります。

②専門家に相談する

ブラックバイトの被害に遭ったら一人で悩んではいけません。相談できる専門家はたくさんいます。弁護士や労働組合を頼るにもそうですが、大学の先生も味方になってくれる可能性もあるのではないでしょうか。

③声をあげること

ブラックバイト問題を解決するためには具体的に行動することは必要です。学生であっても、アルバイトであっても、労働者であることには変わりがないのですから、その権利を主張、行使することは何の支障もありません。労働組合に加盟して、団体交渉をおこなったり、弁護士に依頼して訴訟を起こすことなどが考えられます。

 

ブラックバイト、ご相談ください!

ブラックバイトで、お悩みの皆さん、日本労働評議会(労評)では、無料労働相談を受け付けています。一人で悩まずにぜひお気軽にご相談ください。

 

☆集中労働相談日☆

毎週水曜・金曜 18時~21時

<03-3371-0589>

 

労働相談日のお知らせ

http://www.rouhyo.org/news/452/

うさちゃんクリーニングの労務体質を突く

2016-11-02

どこまで賃金を減らせば気が済むのか

うさちゃんクリーニング(ロイヤルネットワーク社)で組合を結成してから半年近くが経とうとしています。団体交渉も回を重ねていますが、実質的な改善は進んでいません。就業規則や賃金規定を見られるようになったり、通して11~12時間働いていた人に1時間の休憩を与えるために、交代要員を出したり午前と午後で店を変えるなどの勤務配置をしたりしていますが、待遇の改善には未だ手を付けていません。

そもそも、組合員は今年の一時金(ボーナス)で5万(手取り)円位の支給しかされていません。竜ケ崎工場の店舗社員3名すべてが約5万円の一時金でした。団体交渉で一時金の支給基準を聞いたところ、一か月分の賃金を基準に支給するとの説明がありました。竜ケ崎の店舗社員は約15万円が月額賃金ですから、基準の40%にも満たない支給であるということになります。そこで、どうしてこんなに低い支給なのか説明を求めたところ、組合員はSS、S、A、B、C、D、Eの7段階の基準のうち、E基準だから平均の40%弱ということでした。SS~Eのうち、最も多くの層がCで約40%の労働者がこれにあたり、支給率は0.8であるとのことです。Bが1か月分の支給(平均値)でSSやSランクの人は滅多にいないとも言っていました。要するに、0.8ヶ月支給が最も多いのですから、平均1ヶ月支給ではないということです。

チャレンジシートの偽造?!

何ともすさまじい査定基準です。B=1、C=0.8、D=0.6、E=0,4という支給をしているわけです。組合は何でこのようなひどい査定をするのかと聞きました。会社はチャレンジシートで本人からの自己査定が申告されており、その申告に基づいて査定を行ったと言いました。しかし、組合員は会社がいうところのチャレンジシートは見たこともないし、まして自己評価を書いたこともありません。会社は「エッ、それは初めて聞いた」と述べ、団体交渉中にマネージャーと連絡を取りながら、探してみるがチャレンジシートは三ヶ月くらいしか保存していないので、もしかしたらなくなっているかもしれないと述べました。そして、組合員が自己申告したとされる文言を読み上げましたが、それは「正社員としてパートさんたちを指導することが未熟で今後売上向上に努めたい」という趣旨で、ここから会社は組合員にE評価をつけたという説明なのであります。

団交に参加した我々は開いた口が塞がりません。E評価の根拠はこの自己申告にあるというのです。何と、謙虚に自分の仕事ぶりを評価したら、最低ランクされてしまうというわけです。ましてや、そんな文章も書いていないのですから、ねつ造した自己評価をもとに最低ランクの一時金を支給されたわけです。怖ろしいほどに厚かましい会社です。

労働者の賃金を上げようとしないロイヤルネットワーク社

うさちゃんクリーニング(ロイヤルネットワーク社)は組合員に対する一時金の支給にみられるように、労働者の賃金を抑えつけ、決して上げようとせず、会社の利益をむさぼることだけ考えています。竜ケ崎地区のパート労働者は勤続3~4年の人は一度も時給が上がっていません。最低賃金に連動して上がることはありますが、個々の労働者の賃金を上げることはしません。パート労働者にサービス残業をさせてきた過去を持つ会社ですから、体質がすぐに変わるというわけにいかないでしょうが、組合としてまず改善させるべきは、労働者の賃上げです。

組合の要求は次の通りです。①パート労働者の時給は入社して3年間は自動的に昇給せよ。仕事を覚え、一人前になるわけですから毎年の賃上げは当然です。②正社員の一時金に対して馬鹿げた査定は廃止せよ、年収200万程度の労働者の一時金を何で大幅にカットするのか、一時金は生活給であり、普通に支給すべきです。③チャレンジシートは廃止せよ。パートにチャレンジシート書かせる会社はありません。書かせてもフィードバッグもしないし、昇給しない理由も公表しない、人を馬鹿にするのもいい加減にしてほしい。年収200万の正社員にチャレンジシートを書かせるな。正当な評価もできないマネージャーを放置していて、まともな評価などできるはずがない。

ロイヤルネットワーク社の労務体質の問題の氷山の一角を報告しましたが、まだまだ改善すべきことは山積です。全国で働くクリーニング労働者からぜひご意見をいただきたいと思います。

 

Copyright© 2013 日本労働評議会 All Rights Reserved.

〒169-0075 東京都新宿区高田馬場3-13-3-404
電話:03-3371-0589(代表)FAX:03-6908-9194