8月, 2019年
<クリーニング名ばかりオーナー店長>労評ステージ分会がNHK「おはよう日本」で紹介されました!
今朝放映のNHK「おはよう日本」で「「個人事業主」の厳しい現実」という特集で、労評ステージ店長分会が紹介されました。
番組の中の、個人事業主の働き方について紹介するコーナーで、代表的な例として、クリーニング業界の「名ばかりオーナー店長」の問題が取り上げられました。
形としては個人事業主でありながら、働き方の実態としては労働者と何も変わらず、会社の言いなりになるしかない。
しかも、契約で縛られて過酷な労働を強いられ、事業の面倒な部分を丸投げされ、苦しんでいる店長さんたちは全国にいます。
★労評のステージ店長分会の活動や、クリーニング業界の労働問題の取組みについては、こちらもご覧ください。
<労評ステージ店長分会の活動記事>
https://www.rouhyo.org/news/955/
https://www.rouhyo.org/news/1011/
https://www.rouhyo.org/news/1130/
https://www.rouhyo.org/news/1238/
<クリーニング業界の労働問題についての記事>
https://www.rouhyo.org/news/1104/
https://www.rouhyo.org/news/1195/
労評はクリーニング業界で働く方の労働相談に対応しています。
日本労働評議会(労評)は、関東のほか、東北、東海、関西、四国に地方本部があり、全国でクリーニング業界の労働問題に取り組んでいます。
同じような問題で悩んでいる方、オーナー店長に限らず、店舗、工場、配送などクリーニング労働者として働き方に疑問や不満を感じている方は、ぜひ、労評にご相談ください。
〇連絡先〇
日本労働評議会(労評)
TEL:03-3371-0589 FAX:03-6908-9194
メールはこちらから
「名ばかりオーナー店長」の労働組合活動報告 -団交で「定休日」を勝ち取る!-
名ばかりオーナー店長と会社の交渉は続いています
前回の記事で報告したような状況の改善を求め、労評ステージ店長分会は、第1回団体交渉において十項目以上の多岐にわたる要求を提示しました。
第2回団体交渉で、会社はこれへの回答を提示しましたが、そこでは未払手数料の支払い要求と年間最低保証額切下げ通告の撤回要求を除き(この2点の要求についてはいずれも、法的見地から従わざるを得ないから従ったというに過ぎません)、ほとんど要求に応じませんでした。
★クリーニング店の「名ばかりオーナー店長」の問題については以下の記事にまとめています
「クリーニング業界の労働問題とは? ②-「名ばかりオーナー店長」の実態が明らかに!-」
定休日を勝ち取る!
そこで、第3回団体交渉では、労評ステージ分会は、単純な要求としてではなく、会社の経営状態改善のための提案として、定休日の設定を主張しました。
これは 当初から要求として掲げてきたものですが、全店舗で統一的に定休日を設けることにより、工場も休むことが可能になり、直接雇用の労働者の労働条件改善、ひいては品質改善にもつながることを説きました。そして、顧客にきちんと説明すれば、週一回の定休日を設けたとしても売上減はほとんどないと見込まれます。
定休日を設けることは、店長分会として切実な要求であり、社会的にも道理が通り、また会社の経営上もプラスになることです。
労評ステージ分会は、その実現に向けて道理を説くと共に強い意志を会社に示しました。
その結果、団交後、会社側から、この提案に応じる方向で動き始めた旨、連絡がありました。
会社にとっても労働者にとってもプラスになる道を
労評は中小資本との統一戦線政策を掲げています。
この不況下においては、労使が対等に意見をぶつけ合い、会社にとっても労働者にとってもプラスになる道を見出せるようにしていかなければ、中小企業の存続・発展をはかり、労働者の生活を守ることはできません。
労評は、会社をとりまく様々な現実から出発して道理を通していくことにより、定休日設定の成果を勝ち取ったと言えます。
三幸交通でタクシー乗務員が組合を結成、団体交渉を開始!
5月に公然化した三幸交通で団体交渉が始まりましたのでその報告をします。
6月3日に第1回目の団体交渉が行われる
今回の団交の議題は、主にカード手数料の支払いを拒否している労評の組合員に無線を使わせないことの不当性と、元々カード手数料を乗務員から徴収することの不当性などを訴えることが主ですが、それ以外は労基法違反に関する事実が多くあり、その是正をめぐっての団交でした。
会社側は2名の取締役が回答する形になりましたが、ほとんど検討しておらず、回答と呼べるものはないというのが実態です。
①カード手数料の問題
組合員だけ優遇するわけにいかないなど、頓珍漢なことを言い、カード手数料の会社負担は検討するとも明言せず、乗務員が納得の上で徴収しているから問題はないという姿勢です。
これは今後大きな争点です。
②有給休暇の5日取得のの問題
会社は何ら検討しておらず、「今後検討しなければならないと」の答えであり、8乗務の乗務員には有休を付与しないことは違法ですがこれも検討するとの回答。
売り上げが2万8千円に達しないと一日3800円の乗務手当を出さないが、就業規則では一定の労働時間を働いたら3800円を支給するとあり、その矛盾を突くと、それも検討しますとのこと。
有休を翌年に繰り越さず、一日5500円で買い取っているのは違法だと主張しても、「検討します、検討します」のオンパレード。
団交に参加した組合員も、「何も検討していないんですね。これだけ日にちがあって呆れましたよ」と述べていました。
③資本の改悪な体質
詳細は割愛しますが
事故を起こした乗務員に対する対応や、制服を乗務員に購入させる件などについては、乗務員蔑視の露骨な体質が現れます。
会社は、組合の結成に戸惑いを見せているものの、会社にとって都合の良い一方的な慣習を会社から改めるということはありません。
これを突破していくために、突っ込んだ改革論議とともに、三幸交通で働く労働者の団結が重要です。
<裁判報告>有限会社グローバルに対する未払い残業代請求裁判で和解が成立
千葉県松戸市・
この度、被告会社が原告両名に対し一定の解決金を支払うことで和解が成立
労評グローバル分会の活動は過去のブログで載せていますので、こちらもご覧ください。
<労評ブログ記事>
労評グローバル分会(千葉)公然化する(2016-07-27)
<レイバーネット記事>
劣悪なクリーニング業界を変えていく!~「グローバル社」でも労働組合結成
やっぱり「希望はユニオン!」~レイバーネットTVでクリーニング特集(★動画あり)