【労評フラッグシップ分会】フラッグシップ株式会社が組合員を不当解雇! 社長を社会的に包囲し、組合員の職場復帰へのご支援をお願いします。
フラッグシップ株式会社は、ECサイトの制作、関連のアプリの開発等を行うIT企業です。創業10年目を迎え、コロナ禍で自社ECサイトの需要が高まったことで存続してきましたが、実態は超がつくほどの悪質なブラック企業です。労働環境は劣悪、横行する違法行為(適用対象外の違法な裁量労働制、偽装請負、過労死ラインを超える残業、求人詐欺)は枚挙にいとまがありません。
特に悪質なのが、日本で生きるために就労ビザが必要な外国籍の人や、シングルマザーの女性など、社会的立場の弱い人ばかりを雇い、問題を顕在化させず、泣き寝入りさせていることです。一方、社長の神馬光滋氏は、自分を褒め続けチヤホヤしてくれる人には、その人がITの素人で何ら資格や技術が無くプロジェクトを失敗させても、特別の待遇を与えます。お気に入りの従業員(特に女性)はあだ名で呼んでプレゼントを送り、その人たちにだけ100万円のボーナスを支給したり特別手当を出す差別的待遇を行っています。さらに、社長は奥さんの出産前後も、自分好みの女性従業員と会食を繰り返し、プレゼントを贈るなどセクハラまがいの行動を繰り返してきました。
こんな会社ですので、ほとんどの従業員は1年も働けず、精神を病んで休職するか、退職に追い込まれます。従業員30名近い規模の会社ですが、3年以上在籍している人は、肩書を付与された開発部長を除き1名しかいません。
社長の神馬光滋氏(会社HPより)
会社HPの求人欄(虚偽情報なので注意)
耐えかねた従業員が昨年春に組合を結成
こうした状況に耐えかねた一部従業員は、昨年春に組合結成に踏み切り、団体交渉を開始しました。労評には今年3月に加盟し、分会として交渉を重ねています。組合員は外国籍のエンジニアが中心です。ただ、言語の問題や日本の制度や法律を調べる必要があること、就労ビザなどの更新権限を握られていて声をあげにくいことなどから、矢面に立って交渉し組合を実務的に取りまとめてきたのは、今回解雇された日本人のAさんでした。
ついに不当解雇! その内実は
Aさんは20代半ばで会社では最年少です。優秀な仕事ぶりから、組合結成前は社長もスーパースターと呼ぶほどでした。ところが、社長からのハラスメント、強いられた休日出勤や膨大な未払い残業に苦しむ従業員を助け、組合を結成すると、社長は手のひらを返しAさんから仕事を奪い、職場から干し始めました。給与も社内で一番低いままにとどめ、約束した昇給もAさんだけは絶対にしないと言い張っています。そんな中でも、Aさんは自分が一番大変なのに、組合員を献身的に支援してきました。日本語の学習支援や病院への付き添いなど、生活面でのサポートもしてきました。交渉でもハラスメントの根絶、賃上げや休暇の獲得を諦めずに要求し続け、社長や取り巻きの社員たちによる事実無根の誹謗中傷にも耐え続けてきました。
しかしついに、社長はAさんのそうした不屈の姿勢と、多くの人から慕われる姿が許せず、感情的に解雇に踏み切ります。本年7月29日、Aさんがハラスメントや越権行為を繰り返したという一方的な言いがかりをつけ、8月31日付での解雇通達を出してきました。通知書には具体的な事実は何も記載はありません。組合からはいつどこでどのような行為があったのか、それがなければ改善も交渉もできないと伝えていますが、社長からは一切回答がありません。
この解雇が不当で無効なものであるのは明白です。社長はAさんを潰せばもう組合との交渉もなくなり、昔のように好き勝手な経営ができるはず、という無邪気な幻想を抱いています。次は他の組合員や、自分を褒めてくれない従業員を解雇するはずです。
もう二度と、病気で倒れる人や、ボロボロになるまで使われて泣く泣く退職する人を出さないためにも、経営者という社会的立場の責任を自覚させ会社をまともにするためにも、この不当解雇撤回に向けて皆さんのお力を貸してください。
同じようなひどい環境で働くIT企業、中小企業の労働者の皆さん、どうかAさんの問題を我が事として受け止め、ご支援いただけないでしょうか。
特に、社長の神馬氏はプライドが高く、自分の会社の評判を非常に気にするタイプです。フラッグシップ株式会社に社会的な責任をきちんと取らせていけるよう、Aさんに対するいじめや解雇の事実を広く知らせていただきたい。この記事の内容も拡散してほしいです。どうぞよろしくお願いいたします。