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碑文谷病院のパワハラ問題

看護部長の横暴な支配と無責任な病院の対応

東京都目黒区にある碑文谷病院で団体交渉を行っています。碑文谷病院には一般病棟以外に療養病棟があり、そこでは介護労働者が働いています。昨年8月に赴任してきた看護部長は職員に対してパワハラを行っています。パワハラに耐えられず退職する労働者がいるなかで、介護労働者が労評に加盟して、団体交渉を行い、職場環境の改善に起ちあがりました。以下は、その概要です。

パワハラの実態は以下のとおりです。

1.看護部長は月の初めにその月のシフト表を作成し、職員がそれを確認して自分の予定を決めると、 突然勝手にシフト表を変更し、休みの日に出勤するように命じます。すでに予定を入れてしまって急には変更がきかないと出勤を断った労働者に対して、欠勤措置をとり、その後日勤のみのシフトを強要し、結果的にその労働者は賃金が減額となって退職せざるを得ない状態に追いやられてしまいました。

2.組合員は現在日勤のみのシフトになっています。介護労働者は日勤と夜勤をこなし、夜勤をすることで一定の賃金額を確保しています。雇用契約上も夜勤を含んだ勤務をすることで合意しています。ところが、看護部長はある時から組合員に夜勤を与えず、日勤のみのシフトに変えました。これは嫌がらせです。かつても、退職に追い込む方法として日勤のみを与え続けました。病院側は弁護士を通じて、病院の裁量で夜間勤務を命じることができるという誤った回答をしてきました。組合は雇用契約に反する行為なので11月分のシフトから元に戻すよう申し入れましたが、相変わらず日勤のみのシフトを強要しています。

3.組合員が左腕腱鞘炎で1週間の安静が必要だとの診断書を提出しているにも関わらず、無理やり出勤させ、「両足と右腕は動くだろう」と三角巾で左腕を釣った状態の組合員を現場に行かせました。患者の家族や同僚は大丈夫なのかと心配するほどでした。翌日も看護部長は無理やり出勤させ、遂には二日目の午後に、現場で組合員が倒れる状態に至りました。病院側は弁護士を通じて診断書には「1週間の安静加療を要する」と記されておらず、「今後1週間の局所安静を要する見込みです」と記されているから、勤務させて良いと馬鹿げた主張をしてきました。局所安静というのは左腕が使えないという意味であり、「要する」か「要する見込み」かの違いに厳密な規定はありません。「要する」と断言調で書くか、「要する見込み」と婉曲的表現で述べるかで、医学的に判断が異なるというものでもありません。組合員は左腕が動かないことを医師の診断書を添えて訴えているにもかかわらず、両足と右手は動くだろうと述べて仕事をさせたことが問題なのです。病院側も弁護士も詭弁を弄して、自らの安全配慮義務違反の違法行為を必死に正当化しようとしています。

4.看護部長が組合員の健康診断の書類を隠し、組合員に健康診断を受けさせなかったこともあります。組合員は病院から健康診断を命じられていたので、何度も看護部長に書類を渡して欲しいと要請しても、今度渡すなどと引き延ばし、結局期限内に受診させませんでした。実際に病院で勤務する職員の健康診断の受診を妨害したことは驚くべき暴挙です。このようなコンプライアンスの意識の薄弱な人間が看護部長をしていることは、由々しき問題です。

さらに、不当労働行為を働く

組合員が労評に加盟し、団体交渉の申入れをしたことに対して、看護部長は夜勤勤務の労働者を集めて、「〇〇が大変なことをしてくれた。弁護士を頼んで対応するから大丈夫だが、〇〇に加担した人間には、〇〇と同じようにするから」と労働組合活動に支配介入を行いました。病院側は必死にこの事実を否定していますが、多くの労働者が聞いている事実です。パワハラ行為を反省するどころか、労働組合活動に対する不敵な挑発行為は、この看護部長の悪質さを物語っています。

労評は介護職場で一生懸命働いている労働者を弄び、不当なパワハラをしている管理職を許しません。また、不当労働行為を働いたことについて、もし、認めない場合は組合は確たる証拠もありますので、東京都労働委員会に不当労働行為救済申し立てを行います。碑文谷病院の職場のように、労働者を見下げて人権意識のひとかけらもないような管理職の支配する状態は必ず改善させなければならないと思います。

皆さんのご理解、ご支援お願いします。

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