キャピタルモータース㈱・キャピタルオート㈱で分会結成して6か月が経過
労働者に不利益な賃金改定をきっかけに新組合を結成
杉並区にあるタクシー会社、「キャピタルモータース株式会社・キャピタルオート会社」に労評の分会である「労評キャピタルユニオン」を結成して早6か月が経とうとしています。
12月には組合事務所ができて、組合員も徐々に増えています。団体交渉も回を重ね、いよいよ争点が絞られてきています。
大きな争点は会社が2年前に導入した新賃金規定が不利益変更かどうかという点です。
労評キャピタルユニオンでは、これまでの手当類が減らされ、賃金が減額されたと主張し、会社は働いた成果が賃金に反映する形で変更したので不利益変更ではないと抗弁し、実際のサンプルや数字を用いた論証を行っています。
会社にはもともと企業内労組がありましたが、いわゆる御用組合で、団体交渉もまともに開催していませんでした。
約2年前には組合の合意を得ずに当時の委員長が新賃金規定を受け入れたことなどに不満を募らせた労働者が、労評に加入して新労働組合である「労評キャピタルユニオン」を立ち上げたいう経緯があります。
労働者のための健全な労働組合を目指して
御用組合では労働者の不満があっても、それを要求として取り上げ会社と交渉することがありませんでした。
キャピタルで働く労働者はやっとまともな労働組合ができたと期待感が高まっています。
タクシー業界は乗客の減少に加えて外国資本の参入(いわゆる白タク業者)など、経営的に厳しいと言われています。
特に中小企業では経営も厳しくなっているなかで、一方的に労働者にしわ寄せを転嫁するのでなく、労使が納得する条件で労働条件を確定し、売り上げ確保に進むことが求められます。
キャピタルユニオンはまともな労働組合として、今後会社とは労使対等の関係を築いて行きます。