ホテル清掃請負会社CーTEC株式会社との交渉を開始
たった一本の電話のみで、ホテル清掃請負会社のパート労働者50名全員が、休職を余儀なくされた
この会社の社名はCーTEⅭ(代表取締役社長 谷嘉樹 新宿区岩戸町14)
ホテルのルームクリーニング業務を請け負うアウトソーシング会社です。
去る、4月11日、Ⅽ―TEⅭは、請負先であるホテルインディゴ箱根強羅の清掃に携わるパート労働者に対し、
「新型コロナウイルス感染拡大に伴い、ホテルが6月末日まで休館するので当事業所も閉鎖する」
と告げました。
Ⅽ―TEⅭでの闘いが始まっています
4月11日の電話の内容に、パート労働者(Uさん)が生活の糧を奪い取る重大な事案を電話一本で済ませるのかと激怒し、労働局と小田原労基署に訴えました。
Ⅽ―TEⅭに対し労働局と小田原労基署は事の重大性から啓発に乗り出しました。
Uさんは同時に労働組合、日本労働評議会(労評)に加盟し、労評もⅭ―TEⅭに対し、雇用調整助成金を申請するよう要求書を提出しました。
これに対し、Ⅽ―TEⅭ側から以下のような回答がありました。
「シフト(出勤日および休日)のない労働者は、雇用調整助成金の対象外、架空偽装の申請はできない」
耳を疑うような実に馬鹿げた回答です。
2月、3月はシフトがあり、そのシフトに基づいて勤務していたのに、何故4月はシフトを作らなかったのかの察しはつきます。
ホテルの休館を予想し、その時は全員休ませるとの判断が3月25日以前にあったのではないかと推測できます。
まさにコロナの影響です。
しかし、Ⅽ―TEⅭは、雇用調整助成金を申請する考えはさらさらありません。
現在ノーワークノーペイ状態なので、給与収入が入らなければ必然的に自分から休職もしくは退職せざるを得ない状態になっています。
Ⅽ―TEⅭの考えは、「ホテルが営業したら、また働きに来てください」なのでしょう。
ご都合主義そのものです。
労評は会社に休業補償を要求します
Ⅽ―TEⅭは、雇用条件確認書(会社控)と(本人控)を作成し社印を押しています。
雇用条件確認書の(5、休日)の欄には
「原則として、シフトで決められた勤務日以外の日を休日とする。なお、毎月のシフトは、前月25日迄に決定する。」
と書かれている。
雇用条件確認書は、会社と労働者の約束である。
電話一本で済ませてはならない。
いきなり休日を通知するならば保障をしなければならない。
労評はこのような横暴で無責任な会社のやり方は決して許さず、闘いを継続します。
連絡先 労評神奈川県地区本部 090-5514-7188