ロイヤルリムジン第1回団体交渉報告
20日、ロイヤルリムジンの団交が行われました。
今回のロイヤルリムジン資本による不当な大量解雇問題に対して、労評が要求していることは主に以下の2点です。
①解雇も退職も無効であり、雇用関係が継続していることを認めること
②未払い賃金を支払い、今後も賃金を支払うことを確認すること
※労評が会社に出した要求書はこちらの記事に掲載しています。
金子社長は組合員の「雇用関係の継続」を認めるも賃金支払いは渋る
内容に入ると社長は組合員らとの雇用関係にあることを認めました。
また、退職合意書に強引に署名させられた人については合意を撤回することを認めました。
しかし、組合員に3月分の賃金を15日の約束した日に支払っていないことが問題となると、金子社長は「(組合員以外にも)10人ほどに渡っていない」と言い、「(原因を)調べている」などと悠長なことを言うので、組合員からも猛烈な抗議の声が上がりました。
その後も、社長は「ひたすら金がない」「すいません、すいません」などと言いながら、組合から労働者にとって賃金が支払われないことは死活問題であり、速やかに支払う努力をすること、必ず支払う約束をする念書を書かせようとすると、社長は拒否をしました。
このことを見ても、表面的には謝罪の言葉を口にしながらも、誠意はなく、その場しのぎの言い訳で逃れようとしていることははっきりと表れています。
さらに労評は組合員らの保証給(5月までの賃金)を労働債権として認める書面にサインさせようとしましたが、これについても「持って帰る」と言い、サインはしませんでした。
そして、財務状況の開示を求めていましたが、今日は持参しておらず、前年度決算書(2019年12月末決算)は今度持ってくると言いました。
勝手に和解でまとめようとするきわめて 不誠実な対応
そして、金子社長は2時間過ぎても、「私はまだ時間がありますが、今日は和解の話があると思ってきたのですが、一人当たりいくら出せという話はないのですか。そういう提案があれば検討させていただきたいと思っているのですが」と言い出しました。
散々金がないと言い、すでに支払期限を過ぎた賃金を支払えないと言いながら、和解には応じる金はあるというわけです。
そのことは突っ込むと、「いやいや、まあまあ」と言います。
少人数だからある程度の金をつかませて終わらせたいという意図はあるようです。
前回のブログ記事でも指摘しましたが、この問題は「美談」などではありません。
社長は労働者の生活や今後の人生のことなど全く考えておらず、あくまでも自分の利益のためにしか動いていません。
口で言っていることに行動がまるで伴っていません。
無責任にもほどがある。
会社を経営する者としての責任は皆無です。
推測するに、社長の野望は、せっかく立ち上げたタクシー会社なので、今は休業にして(潰したら二度とタクシー会社は認可制なので作れない)、コロナ感染の影響が少なくなったら再び会社を興そうと思っています。
それまでは労働者を抱えていると、社会保険料がかかるし、休業手当(賃金)も支払わなければならない。
だから労働者は整理してやめさせて、会社は身軽にして冬眠し、時期が来たら再開する、その時は中小のタクシー会社は体力がないのでガタガタになるので、それを買収して金儲けするという野望なのでしょう。
こんなあまりにも労働者を使い捨てにする身勝手を許すわけにはいきません。
次回の団体交渉は4月24日に行われます
次回の団体交渉は、4月24日 午後3時30分からと決定しています。
今回の団交ではっきりしたことは、資本は解雇していないと言っているので、退職同意書にサインしてしまった人も撤回して、地位確認を求めて事業の再開を要求できるということです。
ロイヤルリムジングループで働く皆さん、諦めずに、会社と闘いましょう。
労評へご連絡ください。
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