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【労評スリーエス分会】合理的根拠のない宇都宮営業所の閉鎖と組合員に対する不当な解雇通知に抗議し、5月29日にストライキを実施します!

私たちは労評スリーエス分会は8年前に労働組合を結成して、特に非正規雇用労働者への差別の問題と闘ってきました。

さて、私たちは昨年秋に会社から組合員も働いている宇都宮営業所を閉鎖するとの通知を受け取り、合理的な根拠ない営業所閉鎖に反対して団体交渉を重ねてきました。

しかし、今回会社が閉鎖の強行と、働いていた労働者の解雇を通知してきたことに対し、抗議の意を込めてストライキを決行します。

事のあらましと今回私たちがストライキに踏み切った広く社会の皆様にも知っていただきたきたいと考えています。ぜひご一読いただきたくお願いいたします。

 

宇都宮営業所を存続すべき意義は十分にある

会社の言う宇都宮営業所閉鎖の理由は仕事が減ってきており、フロアマニキュアの市場が徐々に狭まり、将来のことを考えると宇都宮営業所を閉めて、関東全体の現場には東京支社及び神奈川営業所から出動して仕事をこなす、そこに外注業者に依頼するという方針を述べてきました。

ところが、宇都宮営業所は3人のアルバイト労働者がおり、10年以上の勤続を誇り、仕事の能力も高く重要な戦力として機能していました。3人とも宇都宮で家族を持ち東京に異動することは無理でした。そして、何よりも宇都宮営業所を今すぐ閉鎖する理由が不明でした。仕事が減っているとはいえ、一年間で500件以上の受注があり、赤字になっているわけでもなく、宇都宮営業所の維持に多大な費用が掛かるわけではありません。会社は関東一帯に現場を持っていますので、工事部の拠点として宇都宮営業所があった方が仕事をこなすうえで機動性が発揮できるのです。

 

不当な解雇は決して許されるものではありません!

私たち組合は何度も団体交渉を重ねてきました。組合は宇都宮営業所を残す必要性があることをデータを作成して証明してきました。会社は切羽詰まった事情などは説明せず、「決めたことだからやる」という結論しか述べません。そのなかで、3人の労働者のうち2人は非組合員であることもあり、諦めて退職しましたが、会社は東京への転勤命令を出すわけでもなく、退職勧奨をするわけでもなく、2人の労働者が失望して退職すること待っているような姿勢でした。そして、残っているのは組合員も、家族や家庭の事情から宇都宮を離れることはできない事情を繰り返し訴え、会社に宇都宮での雇用維持を要求し、直行直帰で現場に行く提案もしましたが、会社は決して難しいことでもないのに無碍に拒否し、不当にも解雇を通告してきたことは全くもって許しがたいことです。

 

今回の解雇は企業としての雇用責任を果たさず、企業倫理に反するものです

経営に浮き沈みがあり、企業も厳しい経営状況に直面することは理解できますが、企業の雇用責任を果たそうとせず、非正規雇用労働者であるがゆえに、いとも簡単に切り捨てるような態度は企業倫理に反したものではないでしょうか。

去る5月21日に東京都労働委員会から会社が組合に対して不当労働行為を行ったことを認定する命令を受けています。詳しくは東京都労働委員会のホームページをご覧ください。

2022年に私たちが10年以上も非正規で働いてきた労働者の正社員化を求めたことに対して、組合員であるがゆえに拒否し、差別してきたことが不当労働行為として認定されたのです。

私たちは今回都労委で判断された会社の不当労働行為は決して一過性のものではなく、今回の営業所閉鎖と解雇にも通底して会社が労働者をモノ扱いしている根本的な姿勢に表れていると受け止めています。このような会社の体質は労働争議しか生みません。

 

今回の問題は多くの非正規雇用労働者の社会的地位の向上に繋がる問題です

以上の理由から私たちは5月29日にストライキを敢行し、組合員の不当な解雇に抗議しています。私たちは長い間非正規雇用であるがゆえに様々な差別的な扱いを受けてきました。私たちと同じような状況にある非正規雇用労働者は日本中に多くいらっしゃるのではないかでしょうか。私たちは今回の不当な解雇問題も決して私達だけの問題ではないと捉えています。今回私たちはストライキで声をあげていますが、同じように悩みや苦しみを抱えている労働者の皆さんもともに声をあげ続けることで、非正規雇用労働者の社会的地位の向上につなげることになることを呼びかけます。

最後に、今回解雇を告げられた仲間の声をお伝えします。


【解雇を告げられた組合員の声】

4月30日、私は会社からメールで5月末で解雇を告げられました。今宇都宮営業所を閉鎖しなくてはいけない合理的理由も説明されず、ただ将来が不安だという理由だけで解雇されて、到底納得がいきません。

12年間、現場を納め、時には夜中まで作業し、会社の売上に貢献してきました。この仕事に誇りをもっていますし、矜持をもって働いてきました。子供も居て家族や両親とも暮らしているので、宇都宮を離れられないことから、私は現在の正社員が普通に行っている、直行直帰の形で仕事をさせて欲しいと要求しましたが、それも拒否されました。私はアルバイトですが、正社員と同等の働きをしてきました。今回の会社の解雇は、雇用義務を放棄し、人の人生を蔑ろにし、非正規労働者を使い捨てる行為であり、怒りが収まりません。このような会社の営業所閉鎖と解雇に対して、強く抗議します。


〇連絡先〇

日本労働評議会(労評)

TEL:03-3371-0589 FAX:03-6908-9194

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