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不合理な「労働強化」「非正規差別」と闘う労評スリーエス分会、2・28団体交渉の速報

 

労評スリーエス分会の28日の団体交渉報告です。

20日の団体交渉で明確な根拠のある回答がなかったことを受けて急遽開催されました

★前回の記事

 

会社は、前回組合が「根拠のある回答しろ」と要求した内容に沿って

 

  • 労働強化の解消のための対応策について

①現場人員配置の適正化、

②3月繁忙期を乗り切る施策

  • 無期転換に伴う労働条件の改善

 

をそれぞれ回答してきました。

 

「労働強化解消」については、またも会社の無責任ぶりが露呈

上記①の人員配置について、組合は従業員数も減少し、昨年の繁忙期に至っては、36協定をはるかに上回る残業をしている人もいるような「労働強化」を解消し、安心して3月繁忙期を働くために要求しています。

昨日の団交でも「基準として現場作業人数が減らされる前の3年前の基準に戻すべきだ」と改めて要求しました。

これに対して、会社側は「悩ましい」「難しい」と基準を明確にしようとしません。

 

組合が

「組合の要求する基準を受け入れるのか、否定するのか(否定するならその基準を明確にせよ)、どちらかを答えよ」

と問いただしても、

「もう少し考えさせてくれ」

とこの期に及んで、人員配置の基準さえ回答しないという状況でした。

 

要するに、

会社側は組合の言う「人員配置の適正基準」を認めてしまうと、現状の人員で現場を回す上で縛りを持ってしまうことになるのではないでしょうか。

だからこそ、できるだけ曖昧にしておきたいという意図が露骨に表れているということではないでしょうか。

 

次の上記②の3月繁忙期の乗り切り策について。

こちらは会社が回答を述べましたが、そもそも会社が出してきた資料のデータが間違っているという始末。

会社は見落としがあったのです。

この点については、組合側でも独自に調査を行っており、資料を経営側に突き付け、回答を迫ったところ、頭を抱えて一言も発せなくなり「うーん」と唸るばかりで答えられません。

これまでの

「3月の受注件数と自社で内作する件数が昨年よりかなり減っているから、昨年のような「労働強化」にはならない」

という説明が実は嘘であり、昨年とほぼ同じ件数をこなさなければならないことが浮彫になりました。

 

当然、組合は会社のずさんさを糾弾しました。

組合は昨年から半年以上の時間をかけて団交で労働強化の実態を指摘し続けてきました。

来る3月繁忙期に向けて、このままの体制では、いくら外注を付け焼き刃的に用意したとしても、そんなに単純に解決する問題ではないことも言ってきました。

まして、組合員は現場でお客さんのために仕事に責任と誇りを持って仕事をしているわけで、「労働強化」のしわ寄せでやっつけ仕事になり、クレームがくるなど本末転倒です。

「品質」を維持し、お客さんに満足してもらう仕事をするためには、会社の政策では破綻することを散々指摘してきたのです。

 

今日の団交でより一層明らかになったのは、組合が新たな人員募集を要求してきたことが、実際に必要なことであったにも関わらず、これを拒否してきた結果がこの体たらくだということです。

 

組合員からも

「これだけ時間があって何をしていたのか。組合は具体的な実態データも示し、控えめに言って昨年末までに人を入れてほしいという提案まで出した。現場の人数の案もだした。会社はどうだ。。何も考えていなかったということじゃないか」

 

と会社に厳しく問い詰めても、結局反論できなかったのです。

 

無期転換後の労働条件交渉は前進!

もう一つの懸案である「無期転換後の労働条件」についても回答がありました。

前回は「非正規雇用にも『私傷病による休職6か月』を認めるがそれ以外は認めない」という回答でした。

これに対し、組合は

「それでは現場で同じ仕事をする我々からすれば実質ゼロ回答だ」

と突き返している状況でした。

 

今回は、

「新たに『皆勤手当』、『家族手当』を正社員並みに支給する」

という条件を提示してきました。

これ自体は少し前進であり評価する点もあると思います。

しかし、実際には現在の組合員では結婚している人は片手で数えるほどです。

皆勤手当に関しても、結局はシフトに穴を開けさせないようにするための対応策の意味も取れます。

長期目でみれば、当然組合員以外の従業員も含め、メリットはないわけではありませんが、あまり実効性のある改善とは言えないでしょう。

 

やはり、メインは一時金(ボーナス)の支給です。

同じ仕事をしていて、0か100かでは納得ができません。

組合としてはここにもこだわって引き続き要求していきたいと思います。

 

来週6日、再び団交開催が決定。緊張関係が続く

以上のように、昨日の団交では会社はほとんど何もまともに回答できず、まして、組合の主張や要求に対して、はっきりと反論することもできていません。

今日からついに3月繁忙期に突入しました。会社の回答を得ないまま、3月が何事もなく過ぎる確証が我慢して働くわけにはいきません。

会社に「いつまでに回答するのか」と迫ったところ、来週6日に再び団交を行い、回答を用意するということになりました。

どういう内容になるかは分かりませんが、また報告します。

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