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アクア代行裁判一部和解で終結

運転代行の雇用問題で労働者性が認定される

埼玉県熊谷市の運転代行業であるアクア代行を相手取って起こした賃金請求裁判は、本日2月20日に原告4名のうち、3名は和解で終了しました。3名に対して労働者性を認めて、埼玉県の最低賃金を基準に労働時間分の賃金を支払うことを前提に、不払い賃金分を和解金額として終結したものです。もう1名の原告は解雇問題が絡んでいるので、判決を求めて継続しています。

運転代行業は偽装請負が常態化している

今回アクア代行で働いてきた労働者に労働者性が認められ、会社が労働者に請負契約であったとする主張が撤回されたことは大きな意味を持ちます。なぜなら、熊谷市に限らず、運転代行業で働く労働者の多くは請負契約を偽装され、労働時間で賃金が支払われるのではなく、売上の何パーセントという形で賃金が支払われています。極端な場合、6時間働いても売上がほとんどなければ一日の日当が500円という場合もあります。車両も会社のもの、勤務時間も決められ、会社の指揮命令で働いていながら請負契約という形式を取っているのですから、偽装請負であることは明白です。

最低賃金の保障、年次有給休暇の取得、雇用保険の加入など、労基法で定められた権利を行使しよう

運転代行で働く労働者の大半は労働者性が認められます。労基法で規定されている諸権利を行使することができます。賃金は労働時間で決められ、最低賃金を下回っていはいけません。6か月以上働けば年次有給休暇が発生します。雇用保険に加入して失業保険ももらえますし、ケガをした時に労災保険ももらえます。必要な条件を満たせば社会保険の加入もできます。偽装請負は会社がぼろもうけし、労働者が権利を失うとんでもない制度です。運転代行で働く労働者は労働組合に加入して、自分たちの権利を行使しましょう。

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