1. HOME
  2. お知らせ
  3. うさちゃんクリーニングの労務体質を突く

NEWS

お知らせ

News

うさちゃんクリーニングの労務体質を突く

どこまで賃金を減らせば気が済むのか

うさちゃんクリーニング(ロイヤルネットワーク社)で組合を結成してから半年近くが経とうとしています。団体交渉も回を重ねていますが、実質的な改善は進んでいません。就業規則や賃金規定を見られるようになったり、通して11~12時間働いていた人に1時間の休憩を与えるために、交代要員を出したり午前と午後で店を変えるなどの勤務配置をしたりしていますが、待遇の改善には未だ手を付けていません。

そもそも、組合員は今年の一時金(ボーナス)で5万(手取り)円位の支給しかされていません。竜ケ崎工場の店舗社員3名すべてが約5万円の一時金でした。団体交渉で一時金の支給基準を聞いたところ、一か月分の賃金を基準に支給するとの説明がありました。竜ケ崎の店舗社員は約15万円が月額賃金ですから、基準の40%にも満たない支給であるということになります。そこで、どうしてこんなに低い支給なのか説明を求めたところ、組合員はSS、S、A、B、C、D、Eの7段階の基準のうち、E基準だから平均の40%弱ということでした。SS~Eのうち、最も多くの層がCで約40%の労働者がこれにあたり、支給率は0.8であるとのことです。Bが1か月分の支給(平均値)でSSやSランクの人は滅多にいないとも言っていました。要するに、0.8ヶ月支給が最も多いのですから、平均1ヶ月支給ではないということです。

チャレンジシートの偽造?!

何ともすさまじい査定基準です。B=1、C=0.8、D=0.6、E=0,4という支給をしているわけです。組合は何でこのようなひどい査定をするのかと聞きました。会社はチャレンジシートで本人からの自己査定が申告されており、その申告に基づいて査定を行ったと言いました。しかし、組合員は会社がいうところのチャレンジシートは見たこともないし、まして自己評価を書いたこともありません。会社は「エッ、それは初めて聞いた」と述べ、団体交渉中にマネージャーと連絡を取りながら、探してみるがチャレンジシートは三ヶ月くらいしか保存していないので、もしかしたらなくなっているかもしれないと述べました。そして、組合員が自己申告したとされる文言を読み上げましたが、それは「正社員としてパートさんたちを指導することが未熟で今後売上向上に努めたい」という趣旨で、ここから会社は組合員にE評価をつけたという説明なのであります。

団交に参加した我々は開いた口が塞がりません。E評価の根拠はこの自己申告にあるというのです。何と、謙虚に自分の仕事ぶりを評価したら、最低ランクされてしまうというわけです。ましてや、そんな文章も書いていないのですから、ねつ造した自己評価をもとに最低ランクの一時金を支給されたわけです。怖ろしいほどに厚かましい会社です。

労働者の賃金を上げようとしないロイヤルネットワーク社

うさちゃんクリーニング(ロイヤルネットワーク社)は組合員に対する一時金の支給にみられるように、労働者の賃金を抑えつけ、決して上げようとせず、会社の利益をむさぼることだけ考えています。竜ケ崎地区のパート労働者は勤続3~4年の人は一度も時給が上がっていません。最低賃金に連動して上がることはありますが、個々の労働者の賃金を上げることはしません。パート労働者にサービス残業をさせてきた過去を持つ会社ですから、体質がすぐに変わるというわけにいかないでしょうが、組合としてまず改善させるべきは、労働者の賃上げです。

組合の要求は次の通りです。①パート労働者の時給は入社して3年間は自動的に昇給せよ。仕事を覚え、一人前になるわけですから毎年の賃上げは当然です。②正社員の一時金に対して馬鹿げた査定は廃止せよ、年収200万程度の労働者の一時金を何で大幅にカットするのか、一時金は生活給であり、普通に支給すべきです。③チャレンジシートは廃止せよ。パートにチャレンジシート書かせる会社はありません。書かせてもフィードバッグもしないし、昇給しない理由も公表しない、人を馬鹿にするのもいい加減にしてほしい。年収200万の正社員にチャレンジシートを書かせるな。正当な評価もできないマネージャーを放置していて、まともな評価などできるはずがない。

ロイヤルネットワーク社の労務体質の問題の氷山の一角を報告しましたが、まだまだ改善すべきことは山積です。全国で働くクリーニング労働者からぜひご意見をいただきたいと思います。

 

最新記事