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労評グローバル分会活動報告その2

第3回団体交渉開催!

 松戸の平日の仕事を岩瀬に戻そう!

平日の松戸工場の仕事を従来通り岩瀬工場に戻すことを組合から提案しました。理由は「岩瀬と松戸は半日分の仕事しかないから、合わせて一日分になる」という会社の予想通りにはいかず、平日は納期にギリギリで納期遅れも続いていること、社員は残業続き、また少ないパートが交替で仕事をしているため、社員にもパートにも疲労がたまっており、執行部に10月半ばに相談が寄せられたこと、一方で岩瀬工場では新しく入ったパートもおり、派遣社員を松戸から回せば岩瀬工場でも仕事をこなせる見通しが立ったからです。

一番のポイントは松戸の労働者の負担軽減です。岩瀬の社員、パートが組合を立ち上げたのは、他工場に負担を回して自分たちだけ楽になろうと考えての事ではありません。新設の柏高田工場に回すならともかく、松戸に負担を押し付けている現状では、安心して休むこともできません。みんな同じ苦労をしているグローバル労働者であり、負担は分かち合うのが組合の大事な原則です。納期遅れで店舗に迷惑をかけ、ひいては顧客に迷惑をかけることも防ぐ必要があります。こうした考えに基づいて、平日の岩瀬の仕事を松戸から戻すよう、組合は要求しました。

すると統括からは、9月からどれだけ会社が頑張って人手不足対策を行ってきたか、という説明があり、派遣会社との混乱を避けるため「なるべく11月末まではこの体制を続けたい」という意見が出されました。

最終的に、会社と派遣会社の交渉が月曜日である10月31日までできないので、それを踏まえて会社は11月1日までに回答することが確認されました。また、派遣社員を岩瀬工場に回せなくて仕事を岩瀬に戻せない場合、松戸労働者の負担軽減のための代替案が出すよう、組合から要求し、確認されました。

 

組合の施設利用を認めるなら36協定を締結しよう!

皆さんご承知の通り、36(さぶろく)協定の会社案に対して組合は「社員は20時まで」を主張し、それに対して会社は「年末と繁忙期の週末に限り21時まで」を「お願い」してきました。そこで今回の団体交渉では組合側から「会社が組合の施設利用を認めるなら、36協定を締結する」と提示したところ、統括は「なぜその二つを一緒にするのか・・・」と腑に落ちない様子でしたが「社長の意見も聞いて早急に回答を出す」と今回は持ち帰りました。このかん、組合の施設利用について文章でやりとりしていますが、会社の理由にはまったく合理性がなく、ただ組合に施設を使わせないための言い逃れ、時間稼ぎとしか思えません。

会社は、36協定は今月で期限だからと、新規の協定締結を焦っています。しかし、そもそもこれまでの36協定は法律に従った正規の手続きを踏まえておらず、無効です。社員はいつでも残業を拒否できます。しかし、「36協定は無効だから残業は一切しない」と組合が判断すると、仕事は大混乱します。労評の活動原則の一つに、「有理、有利、有節」があります。社会的に道理が通り、労働者にとって有利であり、また節度のある活動、ということです。仕事が大混乱したら、店舗、顧客にも迷惑をかけることになり、節度のある活動とは言えません。だから組合は、36協定が無効だと指摘しつつ、社員それぞれが必要な残業には応じるという状態を黙認してきました。

この間、36協定について組合内部で話し合うのに、会社の門前で立ち話でという場面がしばしばありました。36協定は労使双方にとって重要な問題です。なぜそういう問題を門前で立ち話でしなければならないのでしょうか?組合が会社施設を使えない、また本部役員や分会執行部が入構できないというのは、組合活動においては極めて不便な状態であり不正常です。

最終的に、施設利用について労使間で詳細をつめることになりました。一日も早く労使関係を正常化させ、36協定を締結できるようにしましょう。

 

社員(組合員)の昇給は一律5000円を要求!

これまでグローバルでは、昇給に関する明確な基準がなく、基本給+手当で1500円など世間水準からはほど遠い昇給額で、中には10年近く働いてもほとんど昇給をしていない人もいます。賃金は世間並みを大きく下回っています。これでは若い人が入ってもすぐに辞めていきます。こんな状態で人手不足は解決するはずがありません。真面目に働いて、働きに見合った賃金をもらおうと三工場の正社員で話し合い、今回は組合員一律5000円の昇給を要求しました。統括は社長と相談し回答を出すそうです。

日よけも冷房設備も設置しよう!

松戸工場の日よけについて具体案を聞いたところ、「下半分は目隠しで、上半分は遮光フィルムにする」ということでした。組合員からは「風を通すために窓を開けたら日差しが入るのではないか」など意見が出されました。もし日よけ効果が充分に得られなければ再検討することも約束しましたので、松戸工場の皆さんから意見など、どしどし組合執行部までお寄せください。

冷房設備については各工場で話し合い、岩瀬工場スポットクーラー、松戸工場エアコンという案を会社に提出しました。エアコンについては部屋を閉め切るため、ほこりなどを吸い込んで利きが悪くなること、天井が高いし、温度が上がりすぎることと密室ではないため、効かないのではないか、と意見が出され、冷房設備の種類については継続討議となりました。いずれにしても来年の6月までには設置する、と会社は約束しました。

社員もタイムカードを使おう!

これまでグローバルでは、社員はタイムカードがなく時間管理がされておらず、休憩時間も休憩が取れず、残業をしても残業代が出ない状態が続いていました。組合立ち上げ以降、残業代が支払われるようになったことに引き続き、社員も時間管理をするためにタイムカードが導入されることになりました。全工場で11月1日から使用が開始されます。

資格手当は主任以上???

前回の団体交渉では「資格手当は出します」と回答した会社ですが、今回は「資格手当は主任以上でした。就業規則を書き換えます」と一転、会社が調べた結果、資格手当は主任以上が支給されるものだったと説明してきました。就業規則を変えるにしても、これまでの規則には従うべきであり、組合としては全く納得できません。(資格手当は主任が月3千円、工場長は月1万円との事)

パートの車の通勤費も支給させよう!

現在、車通勤の社員の通勤費は支給されていますが、パートは電車通勤の方のみです。なぜ社員とパートでそこに格差をつけるのかわからないし、より遠方からも通えるようにした方が、パートの新規応募も増えるのでは、と今回の団体交渉ではパートの車通勤の交通費の支給も要求しました。

会社からは、なぜパートの車通勤の交通費が支給されないのかの理由(もともとグローバル創業当時に北柏工場で決めたことで、北柏には駐車場が少ないから車で通勤されると困るのと、早いもの順で近くの人が車で遠くの人が自転車になったら困るから)について説明があり「今後検討していく」との回答でした。

~ まとめ ~

これまでの二回の団交は岩瀬工場だけから出席しましたが、今回は松戸、馬橋工場も加わって三工場から労働者の代表が参加しました。組合の道理ある要求は、多くの労働者の支持、共感を得て、組合員は増え続けています。その数の力に突き動かされるように、交渉は前進しています。しかし油断は禁物です。どんな状況にも太刀打ちできる強い組合を作っていかなければなりません。今後は社員会議、パート会議などを行ない、問題があれば現場で話し合い、組織的に解決できるよう活発な組合活動を作っていきたいと思います。労働者の力は数の力、団結の力です。仕事に家事に育児にみんな大変ですが、少しずつ融通し合い、協力しあいながら、組合活動を共に支えていきましょう!

岩瀬・松戸・馬橋で、「中2日」?

団体交渉の翌日の29日、会社は各店舗に、「納期変更のお知らせとお詫び」と題して、「組合との協議が調整つきませんでした」だから、11月1日から「お預かり日から中2日後の12:00お渡し」にする、という通達とお客様向けの張り紙が配布されました。今までも無効な36協定のもとで、労働者は残業に協力してきたのに、会社側の判断はわけがわかりません。

組合は、店舗やお客様に迷惑をかけるつもりは全くありません。しかし会社は、違法状態を恐れ、一方で組合の施設利用を認めたくないという中での、錯乱した判断だと思われます。

最終的な事業判断は会社の権限ですが、組合としては、混乱回避のため、精いっぱいの努力をします。

 

労評グローバル分会2016年10月30日

 

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