1. HOME
  2. お知らせ
  3. 【労評QB分会】QBハウス労働者の賃上げに関する質問状を提出!

NEWS

お知らせ

News

【労評QB分会】QBハウス労働者の賃上げに関する質問状を提出!

労評QB分会では先日、古川マネージャーに対し、賃上げに関する質問状を提出しました。

質問状の閲覧はコチラをクリック

【別紙】QBN24年6月期上期決算説明会資料

質問状への回答は以下のような内容でした。

冠 省
貴組合の令和6年3月18日付け質問状(以下「貴文書」といいます。)に対し、以下のとおり、回答します。

1  質問事項の1点目について
まず、「この世間水準の賃上げに対し」の趣旨が不明である。「世間」と対比する意味はないと考える。
次に、古川エリアにおいては、全従業員を一律に対象とするベースアップは考えていない。個々の従業員を評価し、利益をしっかり出すことができている店舗や利益をしっかりと出すことができている従業員に対し、歩合給や一時金の支給などを、現在、検討している。

2  質問事項の2点目について
賃金制度の設計や改定などは、それぞれの企業がそれぞれ経営判断を行うものであり、他社と比較する意味はないと考える。

3  質問事項の3点目について
回答を要する事項とは思えないため、回答を差し控える。

以 上

 

皆さん、この回答を読んでどう思ったでしょうか?世間水準を無視する回答に組合は怒りを感じました。

そもそも、古川マネージャーの所得の源泉はどこにあるのでしょうか?それは古川エリアで働く労働者全員の労働によって生まれています

例えば、月間800人カットを達成したとしましょう。カット料金は1350円(税抜き1227円)ですから、800をかけて108万円(税抜き約98万2000円)になります。このうち、古川エリアに還元される利益は全額の52%です。

つまり、108万×0.52=約56万円(税抜き約51万円)が、一人当たりの利益の還元として分配されます

ここで、皆さんの賃金と比べてみてください。この金額より低ければ、その差額が古川マネージャーの取り分として差し引かれているということであり、総支給額が40万円だとしたら、およそ10万円以上がピンハネされているということになります。

業務委託店では社会保険に入っていないため、会社負担分もありませんから、差額はほぼピンハネされていると捉えてよいと思います。あくまで800人という数字で計算しましたが、月間800人以上を切っている労働者であれば、加速度的にピンハネ率が高まるでしょう

さらにQBハウスの直営店では、およそ10%もの一律賃上げがされているのです。これは、持株会社であるキュービーネットホールディングス株式会社の決算説明資料で明らかになっていることから、間違いないでしょう。

春闘の世間水準でも、中小企業を含めた賃上げ率は5%を上回っており、QBハウス直営店ではその倍近い賃上げが実施されているのです。昨年4月にはカット料金の値上げも行っており、1年が経過しましたが利益は相当に上がっていることも経営資料から明らかになっています。裏を返せば、労働者に対してもそれだけ支払能力があるということです。

しかし、同一労働をしている業務委託店はどうでしょうか?世間水準を完全に無視する回答であり、組合は「労働者の賃金が上がれば内需(国内需要)拡大につながり、社会的購買力が高まり、賃金と物価が安定的に上昇する経済好循環の期待も高まる」と考えて質問しましたが、回答は控えられてしまいました。これでは、自分の懐が痛まなければ何でもいいと言っているようなものではありませんか?

能力(カット数)が高い人物を取り立てて評価する根拠も、先ほど示したピンハネ構造から明らかです。つまり、能力が高い人ほど搾取率が高まるから、賃金に多少なり反映して誤魔化しているだけに過ぎないのです。

適正な利益の分配率は、労働者自らが自発的に声を挙げなければ実現することはありません!その声を集めて、一つの要求にするのが労働組合なのです。

独善的で労働者の意見を聞かない職場では安心して働くことは出来ません!

労評QB分会は労働者の利益を守るために闘い続けます!


アンケート実施中!

この記事を読んで、感じたこと、考えたことをお聞かせください✋

アンケートページはこちらをクリック

最新記事